3章:高層タワーマンションのお客様
Googleマップのアプリでお客さんの住所を再検索した後、すぐに自転車を走らせました。
10分ほど走って到着すると、目の前に現れたのは新宿駅西側の高層タワーマンション。
新宿駅を挟んで反対側の位置でした。
二重のセキュリティゲートを通り、高層階へエレベーターで移動。
該当住所のチャイムを鳴らすと、オシャレな雰囲気の女性が扉を開けて現れました。
駅らかに怒っている雰囲気ですが、テンション低めに「ありがとう」と言われ、一瞬で閉まるドア。
時計を見ると、お店を出てから40分くらい経っていました。
「自分がお客さんの立場だったら怒るよな」
そう思いました。
結局、その日を含めて数回配達をしましたが、自分には合わないと感じたためUber Eats配達の仕事から離れることにしました。
一方で、当時は新型コロナウイルスの出現前で、Uber Eatsのサービスが都内で普及し始めたタイミング。
アプリも改良中だったと思います。
さすがに数年経った今ではアプリトラブルは聞かなくなりましたね。
おわりに
今回は、Uber Eats配達員のエピソードをご紹介しました。
想定外のトラブルもありましたが、それを含めて良い人生経験になったと感じています。
今ではUber Eats配達員を街中で見かける機会も多くなりました。
一方で、将来的には国内の様々な配達は自動配送ロボットやドローン配送に切り替わってしまうのだろうかと想像することもあります。
変化のスピードが加速度的に増している人間社会。
今後は、私たちをどんな未来が待っているのでしょうか。
おわり