人間、誰しもが生きていると辛い気持ちになることがあります。
辛いことが立て続けに起こったり理不尽な状況に追い込まれると、普段は心に余裕がある人でも自分自身を肯定することが難しくなります。
その結果、中には自己肯定感が下がってしまう人もいます。
自己肯定感が下がることで、物事への興味が薄れたり体調に支障をきたすなど、心身ともに苦しい状態に繋がることも少なくありません。
今回は、自己肯定感が下がってしまった時の対処法をご紹介します。
自己肯定感が下がった時の対処法
自己肯定感が下がった時の対処法は次の通りです。
- ①嫌なことを考える時間を減らす
- ②自分を褒めてくれる人と話をする
- ③心から好きなことをする
- ④完璧主義を辞める
- ⑤失敗した経験を「学び」と考える
- ⑥過去は振り返らない
- ⑦十分な睡眠を取る
順に解説していきます。
①嫌なことを考える時間を減らす
自己肯定感が下がる時の共通点として、その状態を引き起こしたストレス要因が必ず存在します。
人によって、仕事内容・学校・人間関係、生活環境など様々です。
問題なのは、嫌なことを考える時間が長くなるほど、ストレス増大に繋がってしまうこと。
ここで大切なのは、まずは自身のストレス要因を特定し、それらを考える時間を減らすことです。
もし、複数の事象が一度に重なりストレス原因が分からない時はどうすればいいのか?
そんな時のおすすめ手法は、まず紙とペンを用意して、「自分が今、何を嫌と感じているのかリスト」を作ってみましょう。
思考を全て紙に書き出すことで、ストレス要因を特定することができます。
②自分を褒めてくれる人と話をする
人間関係がストレス要因の場合、相手からの些細な言動で傷つくこともあります。
世の中には、良くも悪くも色んなタイプの人がいます。
中には信じられないことに、悪意のある言葉であなたの存在を否定してくる人もいます。
相手から悪意のある対応をされたとき、おすすめなのは自分を褒めてくれる人に連絡を取ることです。
あなたの家族・友人・同僚など、あなたの味方になってくれる人を頼りましょう。
あなたの存在を認めてくれる人と話をすると、自然と気持ちが上向きます。
③心から好きなことをする
ストレス要因から距離を取る手法として、ぜひ自分が好きなことに没頭しましょう。
好きなことは人それぞれです。
映画鑑賞・カラオケ・スポーツ・手芸・料理・ゲームなど・ジャンルは何でも大丈夫です。
大事なことは、あなた自身が時間を忘れて没頭できる好きなことを選ぶということ。
一方で、中には好きなことが分からなくなったという人もいます。
原因の一つとして、日常生活でやるべきことに追われ、忙しすぎることが挙げられます。
そんな時こそ、時間を確保して自身の心の声を聞いてみましょう。
子供の頃に好きだったことは?時間が作れたらやりたかったことは?
それら好きなこと (好きかもしれないこと)を、今日から始めるのです。
好きなことに没頭していると、目の前のことに集中できます。
その結果、ストレス要因から意識を遠ざけることができます。
④完璧主義を辞める
日本人には完璧主義者が多いと言われています。
要因として、子供の頃から何事においても100点を取ることが求められる教育環境、人の目を無意識に気にしてしまう本能が挙げられます。
完璧主義者は仕事や勉強で失敗すると、立ち直ることができないくらいストレスを感じることも少なくありません。
これではあまりに生きにくいですし、毎日の生活が窮屈に感じるでしょう。
そこでおすすめなのは、全ての物事に対して「8割できたらOK」と考えるようにすることです。
自身を完璧主義者だと認め、「8割もできたのだから偉い」と褒めてあげるのです。
完璧主義から脱却することで生きやすくなり、思い悩む時間を低減することに繋がります。
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